「Chromebookは文字を打ったり調べたりするためのもの」——そう思っていませんか?実は、Chromebookは絵を描いたり、音楽を作ったり、動画を編集したりするクリエイティブな活動にも大変役立ちます。図工・音楽・総合学習など、幅広い授業で活用できるアイデアを今日はたっぷりご紹介します。デジタルとアナログを上手に組み合わせた「新しい図工・音楽の形」を体験してみましょう!


デジタル絵・図工でのChromebook活用

Chrome Canvas(クロームキャンバス)でデジタル絵を描く
Googleが提供する「Chrome Canvas(クロームキャンバス)」は、ブラウザ上で無料で使えるデジタルお絵かきツールです。「canvas.apps.chrome」にアクセスするだけで使えます。ペンツール、マーカーツール、鉛筆ツール、水彩ブラシなどがあり、色の濃さや太さも調整できます。
Chromebookのタッチスクリーンやスタイラスペン(対応している機種の場合)と組み合わせると、より自然な描き心地で使えます。紙に描くのと違って「やり直しが何度でもできる」のが大きなメリットです。絵を描くことが苦手な生徒にも、デジタルなら挑戦しやすくなります。
Google 図形描画でインフォグラフィックを作る
「Google 図形描画(Google Drawing)」はGoogleドライブから無料で使えるグラフィックツールです。図形を組み合わせたり、テキストを追加したり、線でつないだりして、地図・図表・ポスターなどを作れます。
社会の「地域の地図を作ろう」や、理科の「植物のからだのつくりを図にしよう」、総合の「調べた結果をポスターにまとめよう」などに最適です。複数の生徒が共同で同じファイルを編集できるので、グループ活動にも使いやすいです。
Canva(キャンバ)でポスター・名刺・カード作り
「Canva(キャンバ)」はブラウザで使えるデザインツールで、教育用アカウントなら多くの機能が無料で使えます。ポスター・プレゼン・カード・リーフレット・動画など、様々な形式のクリエイティブ作品が作れます。テンプレートが豊富なので、デザイン経験がなくてもクオリティの高い作品が作れます。
授業では「自分の好きな本のポップを作ろう」「環境について伝えるポスターを作ろう」「校外学習の思い出を新聞にまとめよう」など、多くの場面で使えます。作った作品はPDFや画像でダウンロードして印刷することも、Googleドライブに保存することも可能です。
音楽・音でのChromebook活用

Chrome Music Lab(クロームミュージックラボ)
「Chrome Music Lab」はGoogleが提供する無料の音楽学習ツールです。「musiclab.chromeexperiments.com」にアクセスすると、様々な音楽体験ができるミニアプリが並んでいます。
特に「Song Maker(ソングメーカー)」は、格子状のマスをクリックするだけで音符が置けて、自分だけのメロディが作れます。楽譜が読めなくても、直感的に音楽づくりを楽しめます。低学年から使えるシンプルな設計で、音楽の授業の導入に最適です。
「Rhythm(リズム)」では画面をたたいてリズムを体験できます。「Spectrogram」では声が色で可視化されます。音楽の不思議さや楽しさを視覚的に体感できるツールが揃っています。
録音・音声編集の活用
Chromebookのマイクを使って生徒が自分の声を録音する活動もおすすめです。たとえば「詩を録音して気持ちのこもった朗読を作る」「英語のスピーチを録音して聴き返す」「グループでラジオ番組を作る」などが可能です。
Chromebookで録音するには、Chromeブラウザの「ボイスレコーダー」アプリやGoogleスライドの「音声コメント」機能が使えます。録音した音声はGoogleドライブに保存でき、クラスで共有することも可能です。「自分の声を聴く」という体験は生徒の発表能力や表現力を育てます。
動画制作・メディアリテラシーの活用

Screencastifyで動画制作
16日目にご紹介した「Screencastify(スクリーンキャスティファイ)」や「Loom(ルーム)」を使えば、生徒が自分の発表を動画に収めることができます。「調べた内容を動画で発表する」「実験の手順を動画で説明する」といった活動ができます。
動画を作る過程では「どう話せばわかりやすいか」「どんな順序で説明するか」を考えるため、表現力や論理的思考力が自然と身につきます。完成した動画をクラスで見せ合う鑑賞活動も盛り上がります。
写真・動画の著作権と肖像権を学ぶ
デジタルでものを作る活動は、著作権(ちょさくけん)や肖像権(しょうぞうけん)を学ぶ絶好の機会でもあります。「ネットから拾った画像を勝手に使ってはいけない」「人の顔写真を無断で使ってはいけない」という基本を、実際に作品を作る中で自然に学べます。
素材を探す際は「著作権フリーの画像サイト」を活用することを教えてあげましょう。「いらすとや」「Pixabay(ピクサベイ)」などが有名です。また、「Creative Commons(クリエイティブコモンズ)」という仕組みを知ることで、正しくデジタル素材を使う力が育ちます。
クリエイティブ活動を授業に取り入れるポイント
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「つくる」と「つたえる」を組み合わせる
クリエイティブな活動は「作って終わり」にしないことが大切です。作った作品を「誰かに見せる」「説明する」というプロセスが加わることで、表現力がさらに育ちます。
たとえば Chrome Canvas で描いた絵をGoogleスライドに貼って「この絵に込めた思い」を文章で書く、Chrome Music Labで作ったメロディをクラス全員で聴いてコメントし合う、といった組み合わせが効果的です。
生徒の作品をデジタルポートフォリオで管理する
デジタルでの作品は「ポートフォリオ(作品集)」として蓄積するのがおすすめです。Googleドライブに「自分の作品フォルダ」を作って作品を保存していけば、年間を通じて「どれだけ成長したか」が一目でわかります。学期末の振り返りや保護者への報告にも使えます。
今日のまとめです。Chromebookは文字を打ったり調べたりするだけでなく、絵を描き、音楽を作り、動画を制作する「クリエイティブツール」でもあります。Chrome Canvas・Chrome Music Lab・Canvaなどを上手に活用して、生徒の「つくる力」を育てましょう。明日は「先生間の情報共有にも!Chromebookとクラウドサービスの連携」についてご紹介します!
📚 小学生のためのクロームブック用語集
この回に出てくる新しい言葉の意味をまとめました。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| クリエイティブ | 新しいものを考えたり作ったりすることです。 |
| 図工 | 絵をかいたり、ものを作ったりする学習です。 |
| 音楽制作 | 音を組み合わせて曲やリズムを作ることです。 |
| 作品 | 自分で作った絵、音、動画、発表などのことです。 |
| 編集 | 作品を見やすく、聞きやすくするために直すことです。 |
| 共有 | 作った作品を先生や友だちに見せられるようにすることです。 |

